社団法人愛知中央青年会議所
 
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理事長所信

中田稔大理事長

社団法人 愛知中央青年会議所
2010年度理事長所信
第30代理事長 中田 稔大

時は無限、利は自然の恵み、人の輪は三河の心と尾張の才知、青年の町三好は自然との調和のもとに発展の途上にある。我々はその『英知』と『勇気』と『情熱』をここに結集する。
純はすべてをとかしつらぬき通す力をもつ、その心こそあたたかく偉大である。
ここに愛知三好青年会議所の設立を宣言する。
~1981年10月18日~愛知三好青年会議所創立宣言文より

はじめに ~創立30周年を迎えた今~
 我々、社団法人愛知中央青年会議所は、1981年10月に社団法人豊田青年会議所のスポンサーのもと、愛知三好青年会議所として全国で695番目の青年会議所として創立され、今年で30年目を迎えます。熱き志をもった青年達が三好町、日進町、東郷町、長久手町の四町のエリアという複合型青年会議所として地域の将来を見据えて、明るい豊かな社会の実現を目指して活動されてきました。また2000年度には、より地域の為に活発な活動を推進するにあたり社団法人愛知三好青年会議所から社団法人愛知中央青年会議所に名称変更をし、益々広域性のある活動へと展開されて今日に至っています。
 諸先輩方がこの29年間、地域の為に次世代の為に築かれた活動や行動のおかげで、この混沌した先行きが不透明な時代に、我々が迷う事無く活動に邁進できるものと深く敬意を表し、又、感謝しなくては成りません。諸先輩方が私達に託した期待に応えていく為に、私達はこの先まちづくり運動を担っていく、次の世代、さらにその次の世代へと継承していき、この30年という節目の時に、今一度、設立当初の指針を読み返しこれからの我々の使命と責任を自覚していかなくてはなりません。我々が愛するこのまちを「百年先(みらい)の子孫にまで残す」という構想を常に持ち続け創立30周年を迎えた今を“おかげさまで…”という想いのもとに運動を展開していきましょう。

 “天の時は、地の利に如(し)かず 地の利は、人の輪に如(し)かず”

 “愛知中央の力は、無限に継承され 熱き愛と信と純が、次代の扉を開く”

 “時空に感謝を、与えられた環境に感謝を、人と人との繋がりに感謝を”

 何事にも目的を達成する時には、天の時を得ても地の利がなければ達成できません。地の利があっても人の輪が無ければ達成できません。つまり、最も大切な事は人の輪であり、組織として一致団結をし、協力しあって目的に向かって行く事が大切なのです。
 “天の時“、無限に果てしない可能性にチャレンジする時空を、”地の利“、帯状に残されている水と緑と歴史のグリーンベルトがある恵まれた郷土のもとに、”人の輪”という地域のつながりや同じ志をもった同士達と、この地域の為に、そして自己成長を目指し精一杯活動していきましょう。

 -時は無限であり大切なものである-
 “時間”について考えたことはあるでしょうか。時間はよく、水や空気に似ていると言われます。いつも、私たちの側にあり唯で手に入れているからです。水や空気と同様に時間は、私たちには、欠かせない大切なものです。その時間を有効に使っていますか?時間には、二つの時間が考えられます。一つ目は「投資の時間」という生きた時間であり、自己啓発・勉強・効率的な仕事の遂行・目標をもった行動であると考えます。二つ目は「経費の時間」という死んだ時間であり、仕事の無理、無駄・非効率な会議・ぼんやり過ごす事・目標のない行動であると考えます。死んだ時間を無くする為には、自分にとって必要な目標を立てて与えられた環境の中で出来る事を必死に見つける努力が必要です。一人ひとりによって目標は違うと思います。しかし、青年会議所という一つの団体では、形は違っていても同じ目的をもった仲間が集まり活動しているわけです。「投資の時間」を多くする為には、目標を明確にして気力をもち、効率的な活動をしていくべきなのです。
 時間は、後戻りしません。この貴重な時間を無駄にしないような環境づくりをしていくのは、我々一人ひとりの目標を持つ気持ちです。皆で共有している“時間”を大切にしていきましょう。

-組織にいるからこそ-
 “組織”というのは、例えでいうと人間の体のようなものではないでしょうか。心臓が丁度、核のような働きをしてその周りにそれぞれの役割をもったものが集まっています。そのうちの一つでも欠けてしまうと機能しなくなってしまいます。
 当青年会議所においても委員会運営をはじめ核を中心に、それぞれが重要な役割を担っています。一人でも欠けてしまうと途端に歯車は軋み始め体のように病気をしてしまい、うまく機能しなくなります。健康で元気な組織にする為にも、一人ひとりが、その役割を十分に理解し、力を発揮していかなくてはなりません。その為にも“ホウ・レン・ソウ(報告・連絡・相談)”が大切だと考えます。最近では何か壁にぶつかった時には、個々に悩む傾向があります。個々に悩むのでは無く、病気で言う末期症状になる前に困った時には誰にでも相談して、問題解決をしていきましょう。
 そして、組織には規則(ルール)が欠かせません。規則は何の為にあるのでしょうか。交差点にある信号機をとってもそうです。一人ひとりが信号を守らずに運転をしていたらどうなるでしょう。結果はみえています。組織においても一人ひとりがルールを守らずに行動していると組織は大きな事故を招いてしまうかもしれません。自分に厳しく組織の運営に欠かさない基本となるルールを忠実に遵守していき、皆で共有している“組織”を大切にしていきましょう。

-記録(財産)を残し、チャレンジ精神を築く-
 日記をつけた事があるでしょうか。最近ではIT社会が根付いてきてBlog(Weblog)というものに移行してきているように思います。日記というのは個々にとっても、まぎれも無く財産の一つです。当青年会議所もJC運動をして29年の歳月が経ちました。数年前までは、アナログの時代だったのが、近年デジタル化が当たり前の時代になって参りましが、記録を残していく上の基本は同じものと考えます。時代の流れによって残す手法は変わってきますが、今、私たちが残して行かなくては成らないものは、今までに培われた活動・運動という大きな記録です。日々の活動を記録に残すことが未来への発展へと繋がります。           
 委員会運営を一つに取ってもそれぞれの担いの下、事業遂行の為に、委員会メンバーが集まり議論を重ねていき、事業に至るまでの記録が構築されます。この、混沌とした時代の中で立ち向かっていく為にも記録をしっかり刻み込み、又、今までの活動を振り返り、新しいことにチャレンジしていきたいと思います。記録を生むのは、私たちメンバーなのです。そして、そのチャレンジが次のチャレンジを生むのです。皆で共に築き上げていく“記録”を大切にしていきましょう。

-地域との連携が百年先(みらい)を創る-
 90年代後半から日本中で施行されてきた、平成の大合併とも言える市町村合併が約10年目を向かえ、そろそろ打ち切りになってきました。昨今では地方分権社会の実現に向けて、道州制の議論がされています。今後は益々注目されていく事になり、我々はその必要性やこれからの問題についてしっかりとした認識をもたなくてはなりません。我々が望んでいるローカリズムとは、まずアイデンティティー溢れる地域の特色と文化を尊重したものが前提にあり、それらを蔑ろにしたものであってはいけません。我々の活動するエリアは、創立宣言文にもあるように、尾張と三河という行政区の違いや文化の違いが入り混じる中で同じ志をもった青年が集まり、“明るい豊かな社会”を築き上げるべく活動しています。
 複合型青年会議所で活動をしていく中で問題として考えられるのが、その地域だけに偏ること無く、それぞれの地域の特性を活かした活動を展開していく事にあります。
 我々は、百年森宣言を掲げて今日まで活動して参りました。“人間回復・自己実現できるまち“の実現を根ざすまちづくり運動を、これからも更に地域との連携と繋がりを構築していき、その構築されたネットワークを我々が活用していくのでは無く、地域にもっと活用して頂く事が、我々の望む未来像ではないでしょうか。その理想を現実にする足がかりとなるものが、2005年から続けられている ”抱きしめてAichiLake事業“であります。理念、構想、目的は明確であり、あとはいかにして我々が地域との連携によりアクションを起していくかということです。世代も時代背景も常に変化します。しかし、連携や人との繋がりは、いつまでも変わることがありません。次世代に残していくという気持ちの継承性こそが、まちの百年先(みらい)を築き上げていくものだと確信します。

-青年会議所活動を地域に“つたえ”る-
 最近では、情報ツールというものは計り知れないほどあります。1926年には日本で始めてラジオ放送が、1940年にはテレビ放送が始まり、IT革命後にはその情報網は飛躍的な発達をとげました。情報というのは、“つたえ”る側と聞き取る側がいつも同じとは限りません。“つたえ”かたによっては、間違った認識で捕らえられてしまう恐ろしさがあります。メディアリテラシーという言葉を耳にする事があるかと思います。情報を発信する側と受信する側がいる中で、発信する側はその情報に対して偏りの無い見方で発信をする事が大切です。受信する側は、その情報に対しての狙いと意図をしっかりと見極めて行く事が大切です。
 青年会議所活動も地域に根ざした運動を展開していく上で、地域の方々にもっともっと理解、存在を知って頂く為に、情報のツールを活用して地域に発信していかなくては成りません。せっかく素晴らしい事業を展開しても、せっかく地域の為になる事業を展開しても、「その活動に参加したかった。」「参画したかった。」方々にとっては、きっかけとチャンスを失ってしまいます。
 是非、情報化社会の利点を活かして、青年会議所活動を地域に正確に“つたえ”、一人ひとりがJAYCEEとして、青年会議所の広告塔となって運動を展開していきましょう。

-コミュニケーション能力の向上が、地域に活力を与える-
 我々は、この地域で活躍する企業人として、この地域に活力を与えていくことは大切な事です。百年に一度と言われる世界恐慌の中、決して企業が潤っている時代では無く、先行き不透明であるが為に、諦めてしまったり弱音を吐いてしまったりと弱気に成らざるを得ない昨今の社会情勢であります。しかし諦めてしまっては何も残りません。決して逃れることのできないこの現状をピンチと捉えるのではなく、チャンスと捉える事が大切です。口にするのは簡単ですが、現実はそんなに甘くないのが本音でもあります。そんな時だからこそ“人の輪”を大切にして、コミュニケーション能力を養い、多くの人と交流する事が問題解決の近道となるかと思います。多くの人と交流して、それぞれの悩みや問題点を聞き取る事によって自分自身では解決出来ないことも、解決の糸口が見つかることもあります。コミュニケーション能力を今まで以上に向上させて、JAYCEEとして繋がりを大切にし、地域に活力を与えるオピニオンリーダーとして邁進していきましょう。

JCプライドの伝播が、これからの我々の未来へ-
 ここ近年、国内規模でみても会員の減少があとを経ちません。会員の減少が深刻な問題へとなってきているのは事実です。会員の減少の原因はなんでしょうか。不安定な経済情勢によるものなのでしょうか。決してそれだけの理由だけではありません。当青年会議所も設立された80年代も90年代もバブル経済がはじけるなどして、混沌とした先行きが不透明な時代であり、今と決して大きな違いでは無い中でも会員の増加はしてこられた時期もありました。では、根本の原因はなんでしょうか。やはりJCプライドの伝播が段々と希薄になってきた事によるものだと感じます。
 “会員拡大”は毎年行わなくてはならない必須事項です。これからの世代、そしてさらにその先の世代に青年会議所活動の魅力と重要性を引き継いで行く事が我々の使命であるということを、今まで以上に感じて頂き、JCプライドを地域に発信していこうではありませんか。
 皆さんはJAYCEEなのです。誰かがやるという人任せでは無く、それぞれ個々のJCプライドこそが、まだ一緒に活動をしていない地域の若き青年達の心を震えたたせるものと確信しています。   JC活動をしている事に誇りをもち、率先垂範でそれぞれが会員拡大に取り組んで参りましょう。       我々の活動する地域には、まだまだ同じ志をもつ青年は沢山います。JC運動そのものを知らない、又、JC運動に対する活動そのものに誤解をしている方々もいることが、会員の拡大に繋がらないのではないでしょうか。
 JCの存在意義を、そしてJCだからできる活動に対する可能性と価値を、熱く一人ひとりが語っていくことこそが、私達に託された“明るい豊かな社会の創造”の寄与となるのです。
 今年度は、“30%会員拡大運動の実践”として、我々のこれからのまちづくりに対する想いを更に高めていく上で、地域のグランドデザインや中長期的なビジョンも視野に入れると共に、青年会議所の存在意義を地域に発信し、会員の拡大に取り組んでいきます。

-協働運動の実践がまちの活力を生む-
 皆さんは、自分達の住むまちの事をどこまで理解していますか?自分達の住むまちの歴史を知っていますか?そのような事に自問自答することはありませんでしょうか。
 昨今、日本人としての誇りや愛国精神を感じない若者達が増えています。感じないのではなくて、関心が無い事も原因の一つだと私は考えます。しかし最近ではメディアでも近現代史による教えや、近隣諸国と日本との関係について、以前にも増して国の外交や歴史教育を通じて報道されるようになり、少しずつ関心を取り戻してきているのも事実です。
 2010年度では南アフリカでサッカーのワールドカップが開催されます。スポーツを通じてなら、多くの方々が愛国精神の元、自国を精一杯応援することでしょう。そのアイデンティティー溢れる心こそが誇りであり、我々の存在意義でもあります。
 しかし私達が誇りに思わなくては成らないことは、それだけではありません。私達は先人達のおかげで、今日の生活が成り立っています。先人達が今まで築き上げてきたからこそ、何不自由なく生活できるし、欲しいものは手に入るという、恵まれた環境の中で生きていけるのです。歴史は色々な見方によって捉え方が違います。何が行われ何が良かった悪かったかという事では無く、この事があったから、現代(いま)があるという事を我々がしっかりと認識して、次世代に“つたえ”る事が大切なのです。
 我々が活動するこの郷土に誇りをもって、自分の口から自分の言葉で郷土を語り、地域にそして次世代に“つたえ”ていく事が、我々の使命であります。その使命こそが、これからのまちの活力となり、これから何が必要で何を求めていかなくては成らないか、答えが見えてくるのです。
 これからこの郷土を支えていく子ども達に、まちをこよなく愛する『郷土愛』と、先人達からの今も変わらぬ、『教えと文化と伝統』を我々が自信をもって“つたえ”ていきましょう。

-愛知中央が発信する市民意識変革の架け橋-
 市民意識変革運動の一助として、2007年度以降からは市民に政治・政策にもっと関心を持って頂けるように、各市町の首長選挙ではマニフェスト型での公開討論会を開催させて頂きました。政治的に公正で中立な立場の組織として、住民と政治の間に立ちこれを実現させることが重要な使命だと考え取組んできました。各地域では大きな時代の転換期を迎え、景気、雇用対策をはじめ、社会福祉制度や医療制度の見直し、教育問題や地球温暖化等の環境問題、道州制導入など様々な問題を抱えております。郷土の輝かしい百年先(みらい)の為に、住民一人ひとりが人任せの考えから脱皮し、住民が主体的に参加できるようなまちづくり運動のきっかけを我々青年会議所が現況をしっかりと認識して時代に逆らうことなく行動を起し、意識変革を伝播していく事が必要なのです。当青年会議所には、それぞれのまちに密な繋がりをもつ為に支部会を設けています。その支部会を通じて行政をはじめ、各諸団体との意見交換会を実施し、また各事業への積極的な参加、参画する事で強固な連携をつくり、市民意識変革運動のきっかけとなる場を築き上げていきます。

さいごに
 皆さんが青年会議所に入会した目的や理由は様々かと思います。青年会議所でしかできない貴重な体験や築き上げてきたメンバーとの友情を、一人ひとりの心のアルバムに刻み込んで下さい。40歳までという限られた時間の中で、満ち溢れた情熱と熱い志を地域や仲間、そして自分自身のために、無限なる可能性への一歩を踏み出して感動を共有し、共に成長し郷土の未来像を次世代に向けて示していかなくては成りません。
 今後はさらに混沌とした情勢になり課題が我々の前に立ちはだかる事が想像されますが、目先の事に捉われるのではなく一歩先の事を見据えて、百年先(みらい)を常に創造していきましょう。又、公益法人制度改革に関する事も、当青年会議所も公益社団法人とするのか一般社団法人として活動していくのかを2013年11月末までに選択しなくてはなりません。今年度中に、我々のこれから5年後、10年後以降も見据えてその方向性をしっかりと決議していきます。
 創立30周年を迎える当青年会議所は“天の時、地の利、人の輪”がそろった今、会員の皆様とシンパシーを共にして、この時を精一杯に行動していきます。
 私は2000年度に青年会議所に入会をさせて頂き10年目を迎えます。青年会議所活動で自分自身が得た貴重な体験を、本年度理事長として“つたえ”ていくことを使命であると肝に命じ、今まで支えて下さった多くの方々と、これから支えて下さる多くの方々に「感謝」の気持ちと「おかげさま」と言える自分自身の素直な気持ちを持ち続け、2010年度を“至誠一貫”の精神の下、精一杯共に邁進していきます。

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