理事長所信

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三つの挑戦

【自分への挑戦】
乗り越えられないと自分で決めつけていませんか。今の状況を作っているのは自分自身です。挑戦する事で新しい目的意識が生まれ、目的意識を変える事で行動が変わり、行動が変わる事で人間が変わり、人間が変わる事で社会が変わります。先の見えない時代だからこそ、自分のため、家族のため、社会のため、明るい豊かな未来の為に自分自身に『挑戦』しましょう。

【過去への挑戦】
 1981年に設立され、31年間語り継がれて来た志をもとに活動されてきた事は余りにも偉大です。しかし、いつしか事業を行うことだけに満足していませんか。
 単に継続していく事が歴史を継承する事ではなく、活動の中に効率性と独自性を盛り込み、新しい発想や方向性を見出していく事が必要です。時々刻々と変化する時代において、社会情勢や時代背景と共に、私たちも変化をしていく必要があります。先輩達が行ってこられた事を継承発展させていくためにも、「変えるべきもの」と「引き継いでいかなければならないもの」を認識したうえで、積極的変化を求めていかなければなりません。勇気ある決断と強い意志を持って、より良い活動を行える様に過去に『挑戦』しましょう。

【未来への挑戦】
 青年会議所は、単年度制です。しかし、未来は現在の積み重ねのその先に存在します。
「夢」はありますか。「目標」を持っていますか。
青年会議所メンバー一人ひとりが未来の夢や目標を抱き、自分へ挑戦し過去に挑戦することが自らの資質向上となり、明るい豊かな社会の実現に繋がると確信しています。その結果がいつ現れるか分りません。しかし、『挑戦』しないともっと分りません。
「継続は力なり」輝く未来へ『挑戦』しましょう。

基本理念

私たちの日本は、戦後急速な復興をとげ高度経済成長期を経てバブル経済の崩壊まで成長を続け世界でも有数の経済大国となりました。そのなりふり構わず経済的発展を追い求める過程において、私たちの社会は大切なものを置き去りにしてしまったことに目を向けなくてはなりません。
しかし現在、私たちの社会は色々な要因によって様々な未来に対して不安を抱えている現状が有ります。日常的な情報過多や物質的な豊かさとは裏腹に、人と人との繋がりは希薄化し、人々の心の荒廃は深刻な状況に至っています。その様な深刻な状況は「自分さえ良ければいい」「誰かが解決してくれる」という利己主義を蔓延させ社会の基本的な秩序を乱し、これらの問題は私たちの社会に大きな影響を与えてしまい、現在も混沌とした社会になってしまっているのではないでしょうか。
そのような現在だからこそ我々社団法人 愛知中央青年会議所は、進化と継承に『挑戦』し百年先(みらい)の理想を描き、強い意志を胸に「明るい豊かな社会」を目指して心を一つにし、活動していかなければならないのだと確信しています。

会員拡大

現在の会員数は最大時と比較しますと、半数程度まで減少しております。当然ながら、それに伴いLOMの財政は事業実施に充当する予算が減少し、活動を行うに当たり事業規模の縮小となり、結果的に青年会議所の存在が人々から薄れるという負のスパイラルとなります。
今後も地域社会への奉仕ができる団体として強く存在していくためには青年会議所活動の輪を拡げ、志を同じくする仲間が必要です。私たちがこれまで活動してきた地域社会に対しての奉仕や、青年会議所の掲げる「明るい豊かな社会の実現」にむけての活動は誇れるものであり継続していかなければなりません。
その為には、会員開発は私たちが存在していく上で最重要課題であり、最大の事業です。会員開発の為に必要なのは魅力的な事業を行うことは当然ですが、何よりもまず私たち自身が魅力的な人間になり、青年会議所の信念を伝える必要があります。青年会議所では異なった業種、年齢の若者たちが集まり、理念を持ちひとつの目的に向かって事業を行うことで修練され、地域社会に対して奉仕ができ、互いに切磋琢磨し活動することで年齢を超えたかけがえのない友情が生まれます。
メンバー全員が共通の価値観を持ち、入会予定者に向けて1人でも多くの方に情熱と自信を持って青年会議所の魅力を伝え、活動に触れて頂き理念を共感していただく事で入会者の増加に挑戦していきましょう。

次代を担う子どもたち

次代を担う子供たちの健全な成長は誰もが願うことであります。
しかしながら、現在の社会において子供たちを取り巻く現状は決して明るいものではなく、文化的、物理的には豊かになったものの、その心は深刻な状況である事に危惧せざるを得ません。
このような状況において、子どもたちが豊かな想像力と豊かな心を養う様な経験と、思いやりの気持ちを育む活動を行う事で、心に起因する諸問題は改善に向かうのではないでしょうか。
子どもたちの可能性は無限大です。多くの夢や希望を胸に成長していくことで生きることの大切さと命の大切さを知り、愛情を育んでいくのではないでしょうか。現代社会の中で子どもたちに夢と希望を与える機会の創出することも、我々大人の責務であると認識し取り組んでいきましょう。

ネットワークの構築

私達のLOMの活動エリアは、尾張と三河を隔て複合的な市町にまたがり活動をしている事はご存知の通りです。歴史的な背景においても現代においても、それぞれの地域の住民にはそれぞれ違う郷土愛が有り、それを統一しようとしても不可能でしょう。
しかしながら、青年会議所活動においては心を一つにして活動しなければなりません。そこで一つの理念の中に市民・地域・行政が横の繋がりを持ったネットワークを構築する事で、共通の目的意識が生まれ活動する事が出来ます。共通の目的意識の中で自らの地域の夢を語り、本気でまちの未来を考える市民を一人でも多く増やす事こそが『自らのまちは自らで創っていく』という地域に根ざしたまち作り運動であり、提案型社会の実現となるのです。

委員会組織の重要性

組織とは個々の喜びや感激を共有する事で大きな情熱をつくりだし、皆で同じ目標を達成させる仲間でなければなりません。委員会組織では、共通の目的意識を持ち自分の置かれた役割と責任と目的意識をリンクさせ行動し、感動を共有する事で活性化となり魅力を高める事が出来ます。そしてLOMとしての組織に大きな影響を与える事との相乗効果となり、青年会議所活動の活性化が得られると考えます。
青年会議所活動の根源は委員会に有ります。委員会が共通の価値観を持ち助け合い、時にはぶつかり合い、積極的に委員会活動を行ない、達成感を共有して下さい。

結びに

私たちは青年会議所メンバーであると共に、青年経済人であり、それぞれの大切な人・家族があると言う事は言うまでもありません。私たちは、大切な人や家族の理解や協力があればこそ青年会議所活動に励むことが出来ますし、尚かつメンバー各々の職場が健全な経済状況だからこそ成り立つことを忘れてはなりません。
 この様な私たちを取り巻く全ての人々のためにも、多種多様な職業の人が集う団体だからこそ行う事が出来る企業活動を通じて、地域社会に貢献することも大切です。そして私たちを取り巻く全てに感謝し、青年会議所活動を無駄に行う事無く、有意義な時間を送れる様に挑戦していきましょう。