愛知中央青年会議所について

はじめに

「祖国日本の復興」を目指し、1949年、東京より始まった日本の青年会議所運動は、32年の年月を経て、1981年、全国で695番目の青年会議所として、愛知三好青年会議所が誕生しました。先人たちは、「時は無限、利は自然の恵み、人の輪は三河の心と尾張の才知 青年の町三好は自然との調和のもとに発展の途上にある。 我々はその『英知』と『勇気』と『情熱』をここに結集する。」という強い「覚悟」を社会に示し、36年に亘りその「覚悟」を紡いでこられました。その延長上にいる私たちは、改めて「覚悟」を社会に示し、そして今を生きる私たちは、未来を切り拓くための原動力とならなければなりません。それこそが、37年目を迎える私たちの使命であり、私たちの存在意義そのものなのです。
 
 

 継承と変革

志高き青年により、36年間受け継がれてきた活動は余りにも偉大です。私たちがこの地域で活動できるのは、先人たちのたゆまない努力のおかげであり、感謝と敬意を表さなければなりません。近年、猛スピードで変化する情報化社会に突入し、地域のニーズも変化しています。単に、事業を継続していく事が、伝統の継承ではありません。地域に耳を傾け、ニーズの変化に対応していかなくてはなりません。引き継いでいかなければならない事は、「情熱」を持って守り、変えなければならない事は「勇気」を持って変えて参りましょう。何かを変えようとした時、様々な壁があります。壁は「英知」を持って乗り越えて参りましょう。
 
 

真のリーダー像とは

求められるリーダーの姿とは、どういう姿だろうか。人は何か行動をしなければならない時、どういう行動がとれるかで真価が問われます。瞬時に適切な行動がとれるように、普段から向上心を持って努力をする事が必要であると考えます。自分の持てる力をどのように最大限発揮するか、自分の能力をどのように向上させていくかを考える事が大切であり、常に向上心を持って意欲的に活動している人こそが、このまちを明るく豊かにする原動力になれるのではないでしょうか。
  そこで、先ずは会員一人ひとりの精神的な自立を目指します。個人が精神的に自立できて初めて、お互いを認め合い、刺激し競い合い、励まし助け合い、共に地域の担い手になれるのだと考えます。国はまちの集まりであり、まちは人の集まりです。未曾有の大震災を経験し、国際的にも国内的にもわが国が転換期を迎えている今、次代を担う私たち青年経済人が真に自立をし「明るい豊かなまちの実現」のために誇りを持って活動して参りましょう。
 
 

会員を拡大するには

私たち青年会議所は「明るい豊かな社会」を実現させるため日々活動しています。しかし、一人では市民の意識変革を行いたいという熱い想いを持ち、活動を行っても限界があります。一人でも多くの仲間と一緒に行動する事で、そのエネルギーはどんどん大きくなり、社会変革への可能性や実現性は高まります。私たちがより精力的に活動するため、そして今まで以上に発信力を高めるためには、多くの優秀な人財が必要不可欠であり、そのためには会員拡大しかありません。
「青年会議所とは何か」という問いに対して、明確な解答を導き出せるだけの共通認識を持つ事で、はじめて対外的にも青年会議所の運動を発信できるはずです。そして青年会議所というフレーズから地域住民が何かを連想する事ができるような、JCとしてのブランディングを追求する事で、青年会議所運動をより広く発信できるはずです。
会員一人ひとりがこのまちを想い、LOMを愛し、日々のJC運動に誇りと自信を持って会員拡大を進めて参りましょう。そして、「明るい豊かなまちの実現」のために、次代の担い手としての、自覚と責任感を持った仲間を一人でも多く集い、恒久的にJC運動を伝播していくために、全会員が使命感を持って会員の拡大に努めて参りましょう。
 
 

広域ならではのまちづくりとは

私たちの活動地域は、日進市、みよし市、長久手市、東郷町と各市町を跨いで活動を行っている事もあり、活動が認知されにくく、青年会議所活動が単年度制という事もあり、地域との繋がりが希薄になっているのは事実であります。しかしながら、三市一町から構成される活動エリアに各支部会を組織し、公開討論会をはじめ、各市町の独自のお祭りやイベントの実行委員会への参画や参加を積極的に活動して参りました。各市町の垣根を越えて活動している私たちだからこそできるまちづくり運動もあると考えます。そのためには、支部会を有効的に活用し、行政や各諸団体との連携を図り、先輩諸兄が築き上げられた地域からの信頼をツールとし、地域の輝かしい百年先(みらい)のために、各市町に求められる運動を展開して参ります。
 

日本の「和」を大切にする青少年の育成とは

時代の変遷に伴い人の価値観は変化します。しかし、グローバル化によって日本らしさというものが、近年、少し失われてきたと考えます。今後、益々グローバル化が進む中で、わが国独自の伝統や精神文化を大切にする心、生命や自然を尊び敬う心が必要な時代となってくるでしょう。転換期を迎えた今、改めてこの目に見えない精神的な価値観に価値を見出し、わが国独特の「和」を大切にする心を一人でも多くの次世代を担う青少年に持って頂けるよう、使命感を持って活動して参ります。
 
「和」・・・漢字は、稲穂を食べる口と書く。日本は稲作文化の国であり、
 米作りには、大勢の人々の協力が必要である。仮に一人でも手を抜けば、収穫まで辿り着けない。だからこそ人々は共に助け合い、神社を設けて五穀豊穣を祈り、定期的に集まり知恵を絞った。 
 
 

学び舎とは

JCは私たちに多くの成長する好機を与えてくれます。地域とのつながり、会員同士のつながり。共に切磋琢磨する仲間や尊敬する特別会員の方々、憧れとなる存在との交流の機会はたくさんあります。しかし、何も行動しなければその機会は訪れません。自らが積極的に活動に参加し、活動の幅を広げる事により、様々な経験を積む事ができます。私たちの活動は、たくさんの支えがあり成り立っています。自己成長の好機を自ら掴み取り、自分を磨き、社業、地域に還元して参りましょう。 
 

出向の推進並びに出向者への支援とは

出向は、LOMでは得る事のできない経験ができ、人脈も広げることができる貴重な機会です。外からLOMを見る事でLOMの素晴らしさを再認識でき、またLOMに不足している点、変えなければならない点にも、気づく事ができると共に、出向先で出会う様々な同志から刺激を受け自らを磨き高める好機ともなります。メンバーには積極的に出向して頂き、LOMは全員で出向者を支え、そして、学んだ事をLOMの活性化に繋げて参りましょう。
 
 

さいごに

「百年先(みらい)を恐れず、過去に執着せず、今を生きよう。」
 
チャレンジする事は失敗する確率も上がるという事です。逆に言うとチャレンジしなければ失敗する事は無いかもしれません。でも、成功する事もあり得ない。だから、失敗した時にいい処方箋というのは、失敗した段階で再発防止策をとる。2度と同じ失敗をしないようにどうやったらいいのかその場で考える。そして、考えたら失敗した事は、次の日にはすっぱり忘れる。そして、これから自分たちがチャレンジしていく事は、必ずうまくいくと思い込む事です。幸いにも青年会議所活動は失敗が許される団体である。「POSITIVE CHANGE」地域にとって少しでも良くなる事と思えば、果敢にチャレンジしよう。愛する地域の輝かしい百年先(みらい)のために。